手紙


 亡くなった人へ手紙を書いてみませんか?

 あなたの投稿をお待ちしています。(1000字以内でお願いします。)


  

2002年

 

亡くなった次女へ


 生まれたときから、病気がちで
 3か月の時には一時、呼吸も止まって心配だらけでした。
 でもそれを乗り越えてからは、心優しい子でした。
 

 でも、小学校に入るころから、いじめにあうようになっていました
 段々症状が出始め 自傷が続くようになり
 精神科に通い始めましたが
 一向に良くならず、ひと時も目を離せなくなっていきました。
 

 状態のいい時は、洋服が好きで、お店で選ぶのが楽しみでした。
 でもだんだん状態が、悪くなり 毎日病院へ行って
 点滴してもらう日が続きました。
 

 自傷の度合いも進み、たくさんの血を流す日も続き
 本人も私も疲れ切って、入院して落ち着かせた日もありましたが
 段々死亡願望が強くなり、とうとう縊死してしまいました。
 

 入院していた時で、その日も病院に行っておしゃべりし
 また明日ねと笑って別れた後だっただけにしんじられないおもいでした。
 

 居なくなってからも、またどこかからか来てくれる気がして
 もう10年以上そのままでしたが、
 この頃やっと、気持ちの整理がつくようになりました。
 

 忘れることはできませんが、少しでも前に行こうと思ってます。

                                   2020.6.29 るなまま


       

2011年5月

 

24歳で亡くなった息子へ


たけへ

 
 あなたが亡くなってから8年。
 この頃、どうにかあなたが亡くなったという事実と折り合いがつけられそうになりました。
 それでも時々、昔食事が出来上がった時にそうしていたように、階段下から大声で呼びたい衝動にか

    られてしまいます。
 「たけ~。」と。
 
 あなたの部屋に風を入れ、少しずつ片付けようと思っています。
 母も、少しずつあなたの傍に行く準備を始めようと。

 

    それまで、私のことを『おふくろ』と呼んでいたあなたは、亡くなる少し前から、『かあさん』と呼

    んでくれるようになりました。
 そのやさしい響きが好きでした。

 

    辛い別れをすることになってしまったけれど、それでも母はあなたに会うことができて幸せでした。
 たくさんの幸せな時間を過ごし、たくさんの思い出が残りました。
 
 あなたは、どうだったのだろう?
 辛いことばかりではなかったよね?

 

    まだしばらくはお迎えに来ないでね。
 結婚すらしていないあなたの妹の子育てが一段落するまで・・・。

 

    あなたに、「母は天寿を全うしたよ。」と報告する日を楽しみにしています。

 

                                    2010.5.10 れいこ